痔はできる場所が場所なだけに、どうしてもはずかしいという気持ちが強くなります。そのためめんどうな疾患ではないのですが、どうしても病院に行くのに気がすすまず、症状を悪化させてしまう傾向があります。日常生活や食習慣を改善しながら、患部の清潔を維持しながら、次のイチジク療法もトライしてみてはいかがでしょう。
【痔のイチジク療法】
イチジク療法に使用するのは主に葉と茎ですが、果実と根もそれぞれに活用可能です。昔から「痔にイチジク」の言葉があるほどですから、その薬効は広く知られており、民間薬としても活用されてきました。
1)生食する
痔にはやはり便秘が最も悪いので、日に5個程度を生食します。 しかし、食べすぎると下痢になりますので注意しましょう。便通を整えながら、様子をみて量を各自調節しましよう。果実には多量の糖分、リンゴ酸、クエン酸などを含み、さらに消化を助けます。さらに7%もの食物繊維が含まれていますので、便通をよくする効果が抜群です。
2)湿布する
生葉のまま煎じても、また2対1の割合でハスの葉を加えて煎じてもいいでしょう。この汁で肛門を湿布すると、肛門周囲の血行がよくなり、痔の症状も改善します。
3)塗布する
生葉や茎の折れ口から出る白い汁を指先にとって肛門部によくすり込んでみましょう。この白い汁には、ゴム質、たんぱく質、酵素、ステリン類などの成分が含有します。その薬理作用についてはまだよく不明な点が多いです。白い汁はしみたり、かゆみが強くなったりしますが、これも一時的です。しみたり、痒みがおさまると痔の症状も楽になります。
4)薬湯にする
生葉を入れた風呂は、血行を改善、体を温めます。また鎮痛効果もあるため、痛みを伴う痔に効果的です。日光干しした葉茎でも使用できます。薬湯で肛門周辺をよく洗うと、より効果的です。なお、生葉を大鍋で黒くなるまで煮て、その汁にさし湯をして坐浴(腰湯)をするのもよいでしょう。日光干しした葉茎も生葉と同様に刻んで袋に入れて、浴槽に浮かべるようにします。