痔を予防する上で排便を正常に保つ食事や生活習慣が大切になります。先にも触れましたが、便秘や下痢は痔の大きな原因となりす。食物繊維が豊富な食品を多く取るなど、快便を維持できるようにいつも心掛けておきましょう。
日常生活でも立ちっぱなしや座りっぱなしなど、長時問同じ姿勢でいると血行を妨げるため、たまに軽い運動を心がけるようにしましょう。また、香辛料などの刺激物やアルコールがお好きな方でもその取り過ぎにも注意しましょう。
1)便秘の予防のために、排便反射の強い朝食をしっかりとる
2)食間に水分をしっかりとる
3)芋類を多く摂る、できれば毎日が望ましい
(善玉の腸内細菌を増やす)
4)ヨーグルト、牛乳、バナナ、海藻類、コンニャク、卯の花などの食物繊維を多く含むものを
増やして食べる努力をする
5)できれば毎日入浴する
⇒入浴には肛門を清潔にし、お尻を温める効果があります。
ただし、痔ろうの場合で化膿しているときには温めるのは逆効果のため厳禁ですので注意しましょう。また、「肛門からの出血を切れ痔だ」と早合点も禁物です。実は直腸がんや大腸がんだったりするケースも意外に多くあります。
出血のある場合は切れ痔だけでなくがんも疑ってみましょう。がんのケースでは、黒っぽい血が出たり、残便感があります。いずれにしても、自分で判断せずに早期に専門医で診察を受けることが重要です。大便の回数は1日1~2回が目安です。多過ぎるのもよくありません。便の太さはバナナくらい、固さも練り歯磨き粉くらいを目安にするといいでしょう。
おなじ痔といっても暖めるか、否かと対処法は大きく代わってきます。「お尻が痛いから、温めておこう」といった自己判断のみに頼るのは絶対に避けましょう。