痔の症状、予防と治療・対処法について基礎知識を解説します。

痔核の治療法

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PPH法とは

中度~重度の内痔核の治療に適用されます。痔の外科的治療法では最も一般的なもので、ヨーロッパでも広く普及しています。(08年4月より、健康保険が適用となっています)
(注;PPH とはPocedure for Prolapse & Hemorrhoidsの略)

PPH法とは筒状の危惧を肛門に挿入し、痔核の約2センチ上の直腸粘膜を輪状に切除します。そしてその粘膜を切除すると同時に傷口を縫合、こうして垂れ下がってくる痔核や粘膜を肛門の正しい位置に吊り上げてしまいます。

患部はそのまま残存してますので、無くなりません。痔核自体も、上に吊り上げられる事で、脱肛状態ではなくなりますのですっきりします。

このPPH法による粘膜切除の効果は、痔核が時間の経過とともに小さくなってゆきます。その理由は痔核に入っていく血流がほとんど遮断されるためです。

外からでは肛門の腫れもほとんどなく、手術したのも気ずかれにくいでしょう。さらに、肛門部が傷ついていないので、痛みもほとんどありません。ただし、治療時の出血があります。その程度は、他の外科的治療法に比較して多いといえます。

PPH法のデメリットとしては、直腸の粘膜を不必要に切除してしまう難点があります。さらに極めてまれですが肛門括約筋の一部が除去されるという危険性も指摘されています。

この方法は機械により全周囲にできた痔核を治療するには向いてますが、一部が脱肛したような痔核には不向きです。


半導体レーザー療法とは

軽度~中度の内痔核に適用される治療法です。

この方法では内痔核が完全に除去されるというより、Ⅲ度以上の重症の内痔核が、Ⅰ度レベルに大幅に改善すると理解ください。普段の生活も全く問題無いようになります。

半導体レーザー療法では、ICG(インドシアニングリーン)という無害の色素を痔核内部に注入します。元々無害な色素(暗緑色の色素)で、注入したところにレーザー光線を照射して凝固させます。

ICGにはレーザー光線を強く吸収する性質があります。切除する内痔核に注入したあとに、半導体レーザーで内痔核を照射すると、ICGが注入された内痔核はレーザー光線を強く吸収して凝固します。

一方、内痔核より奥にあるICGが注入されてない組織は余計なをレーザーで傷つける事もありません。この方法のメリットは、手術後の出血や痛みがありませんので、従来の結さつ切除術に比較して、患者さんの負担もあまりありません。

結さつ切除術のように手術によって痛みを感じるのは表皮部分に傷が付くためです。
肛門の表皮部分は大変デリケートで、ここが傷付くと非常に痛みます。肛門の直腸部は痛みを感じません。

このようにレーザー療法では基本的に表皮部分を傷つけませんので、痛みがでないのです。

ただし新しい治療法ですので、設備のある医療機関が少ないというデメリットがあります。
また入院日数も、わずか2、3日程度に非常に短くなります。

治療時には、肛門周辺の緊張を解くために下半身麻酔をします。術後の痛みも、ほとんど気にならない程度でしょう。痛みがないのは、注射する箇所はもともと痛さを感じる神経が通っていないからです。

デメリットとしては患部を直接除去するものではないので、痔核が完全になくならないということです。

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結さつ切除術(半閉鎖法)とは

中度~重度の内痔核に適用されます。普通、結さつ切除術では痔核につながる血管をしばり、痔核部分とその外側の皮膚を切除します。に日本では最も一般的に行われている手術です。

従来では痔核切除後、傷口は縫合しませんでしたが、傷の治りを早くするために半分だけ縫合する「半閉鎖」や、全く縫合しないケースもあります。

手術で使用する糸は術後3~6週間で自然に溶けるので、抜糸の必要もありません。
痔核は肛門内に3箇所、できていることが多くありますが、通常この3個の同時切除を行います。

下半身のみの麻酔を行うことが多く、術後の安静が求められます。そのため1~2週間入院することが必要になります。手術自体は30分程度で終了します。

手術の場合、ほぼ完治が見込めますが、どうしても術後の痛みが出てきます。

この痛みはだいたい我慢できるような痛みといいますが、こ人によってはかなり痛むこともあるようです。そのために、痔の結さつ切除術の手術をためらわせている原因の1つともいえるでしょう。

以下に結さつ切除術(半閉鎖法)のメリット、デメリットについてまとめておきます。
◆メリット
1)あらゆるタイプの痔核に適用できる
2)字の根治が見込める

◆デメリット
1)入院が長期になることがある(1~2週間)
2)手術後に患部の出血や痛みをともなうケースがある



注射療法とは

出血や脱出を伴う内痔核に有効です。古くから行われており、手術ではない外科的治療法になります。

これまでは痔の脱出や出血を伴う重度の内痔核で、保存療法で改善がないときに「切除する」手術が一般に行われてきました。最近では手術技術が進歩しておりますが、人間の体を一部とはいえ切除するので、どうしても手術後の痛みを感じる患者さんが多かったようです。

◆日帰り手術が可能です。(痛みが少ないメリットも)
注射療法は痛みを感じない内痔核に注射、「傷口からの出血」もなく、「痛み」もほとんどありません。進行していない内痔核に有効で、刺激性の薬品を内痔核に注入します。従来はフェノールアーモンド油という薬剤が一般に使用されてました。

注)フェノールアーモンド油は以下のメリットがあります。
1)止血に有効
2)効果1~2年、
3)肛門を傷つけにくい、
4)痛みが少ない
      

注射療法では患部を炎症、硬化させ、痔核を縮小させます。

神経の通っていない直腸部に注射するため麻酔は必要ありません。入院期間が2~5日と短く、医療機関によっては日帰りのところもあります。また、痔核そのものを消滅させる効果が少ないので、進行した痔核にはこの治療は向きません。

最近では「ALTA療法(硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸注射薬)」が注目され、亜症状が改善されてます。

ALTA療法のメリットは、以下があげられます。

1)痔核に流れ込む血液量を減らす
2)痔核を暖めて、筋層に癒着、固定
3)痔核が肛門から脱出しなくなる
4)時間の経過で痔核が小さくなる

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ゴム輪結さつ法とは

軽度から中度の内痔核に用いられる処置法です。

この方法は外痔核をともなうものや、内痔核が大きすぎる、小さすぎるもの、粘膜が硬くなっている内痔核には適用できません。(ゴム輪がうまくはまらないため)

痔核の細胞の部分を小さなゴム輪でしばって患部を絵師させてしまう方法です。痔核へ供給される血行が遮断されますので、大きくなった痔核は縮小して脱落していきます。輪ゴム療法についてはあまり聞きなれない言葉ですが、比較的日本ではよく行われる治療法です。

縛った部分、すなわち患部は壊死して、排便とともに脱落していきます。その場合には多少出血するケースもあります。もし出血がひどい場合には、すみやかに病院に連絡して処置してもらうことが必要です。

手術による切除ではないので、簡便に処置できて、日帰り治療も可能です。
術後の痛みも、ほとんど気にならない程度です。

治療の際には、下半身麻酔を行いますが、肛門周辺の緊張を解くためですので、心配はありません。肛門は、直腸部は痛みを感じないのですが、肛門の表皮部分は相当に敏感です。そのため、ここに傷ができるとかなり痛みます。痛みについては、もともと患部が痛みを感じにくい(神経が通っていない)部位ですので、ほとんど気になりません。

切除手術に比べると、根治率は下がりますが、何度でもくりかえし行えるのでその点メリットがあります。


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